インプラント治療に使用される材料はチタン・チタン合金・チタンニッケル合金の主に三種類です。チタンとチタン合金は骨との結合性が高く、強度の面でも生体親和性の面でも優れているため多く使用されています。チタンニッケル合金はチタンに比べて結合性は劣るものの形状を整えやすく形状記憶の特性を持つという特徴があります。かつては人工サファイヤも用いられていましたが、骨と結合しないため用いられなくなりました。こうした材質の種類に加えて、インプラントと骨の結合を促進するため、表面をさまざまに加工したインプラントが用いられています。表面処理にもさまざまなものがあり、ブラスト処理・酸処理・酸化処理・機械研磨処理などが代表的です。ブラスト処理とは鋳造物内面の酸化膜を除去することによって骨との結合力を向上させるものです。酸処理とはブラスト処理で発生したブラスト材の洗浄目的やHAコーティングインプラントにも応用されます。酸化処理は表面に凹凸をつけて骨との結合を促進するためチタン表面に酸化チタンを積層する方法です。機械研磨処理とは表面を滑らかに研磨して骨に接する面積を大きくするという表面処理です。多くの場合これらの表面処理を複数組み合わせてインプラントを骨と接合しやすくさせます。患者様の症状や校内の状況によってどの表面処理を行うかは異なりますが、これらの表面処理によってより快適なインプラント治療を実現することができます。
COPYRIGHT(C) CORTES DENTISTA 表参道 ALL RIGHTS RESERVED.